2020年12月21日月曜日

20201221 毛長川

10:00 現在、コーヒーはすでに二杯目。エチオピアとコロンビアのウォッシュト。

iPad の充電がいよいよ10%とかから先上がらない。いくら寒いといってもここは室内だ、さすがに製品として駄目だろう。今日にでも連絡してみようと思う。iPhone もなかなかおかしいのだがこちらは多分保証も切れているし、データの引き継ぐ/継がないの諸々がiPad 以上に面倒臭い。

もはや週末の恒例となりつつあるが、階下から逃れて昨日は荒川左岸、足立区と川崎市の境目あたりを歩いた。鹿浜橋を渡って左手、荒川と、それに流れ込む芝川、その二川からなる直交座標に双極線の片割れ宜しくもたれかかる首都高速、これらに囲われた三角形の敷地に足立区立農業公園がある。そのガラスの三角屋根が土手の上からすでによく見えていた温室の中央には青いバナナが、隅っこにはカルダモンが生えていた。カルダモンは乾燥した種子の状態でしか見たことがなかったが、これはショウガ科だったのか、なるほど筋張った細長い葉の姿は新生姜から生えているそれによく似ている。

公園を出てそのまま首都高沿いに北へと歩いていくと、高架下の敷地を囲うフェンスと植栽を透かして向こうに大きな白いテントがいくつか張られているのが見えた。入口には保健所云々の名が書かれた急ごしらえの立て看板が、一人の警備員と並んで立っていて、おそらくこれは仮設の感染症検査所か何かなのだろう。感染リスクとプライバシーを避けてのこの高架下の薄暗い敷地なのか。少し薄ら寒い心地がした。

工場の赤錆やらリネンサプライの蒸気やらを横目にひたすら首都高をたどり、ようやく舎人公園に着いた。広大な敷地の中心を大通りと日暮里舎人ライナーに十文字に横切られている。その南東象限の敷地ではバーベキュー用品まで提供されており、時勢もあってか、この寒空の下に意外なほどに白煙に賑わっていた。北東へと渡り、大きな池を左手に廻ると、敷地の北端は不自然なほどに大きく競り上がっていることに気づく。どうも日暮里舎人ライナーの車両基地の上をさらに造成して公園の一部として活用しているらしく、特に高い見晴台は15メートル以上あるらしく、周囲が全く平坦なこの地にあって全く浮いている。スカイツリーも富士山も見える。

折角なので見沼代用水の方まで足を延ばしてみることにした。舎人ライナーの高架線も絶えた少し先に代用水跡の親水公園の細長い緑道、さらに行くと毛長川。右岸には浮きの上に横たえられたパイプと、その先にボート、石材を積んだ筏やらのごたごたした塊、本体に不釣り合いに巨大なキャタピラを備えたショベルカー。浚渫工事のさなからしい。さらに上流には、橋に寄り添うように黄色の巨大な足場とその上にもろもろの機械。分厚く堆積した泥はところどころひっ繰り返されて転がり、傾きつつある光を浴びてぬらぬらと光っている。両岸を縁取るように長い鉄材が渡され、川を跨ぐように設えられた足場はどうも、その鉄材をレールとして移動できるようになっているらしい。楽しすぎる。空き缶やらタイヤやらティンカーベルの枕やらが泥に埋まって、汚らしい川だ。しかしだからこそ生々しい生活の気配に満ちた存在感がある。毛長川。

ふたたび首都高と落ち合って、今度は南下。新芝川、芝川を渡り、大泉工場が今年に入って開いたというベジタリアン系カフェ、1110 cafe/bakery でパンを買った(「バケット」表記はパン屋として普通に駄目だろうとは思うぞ)。荒川に合流。


鶏のレバーとハツを血抜きもなしに塩胡椒、オリーブ油で焼いたらかえっていつもより美味しいくらいだった。パン。コーヒー。

指が節だ。もう20日を回ってしまった。









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