2020年12月10日木曜日

20201210

10:50 現在、コーヒーはすでに一杯。コロンビアのウォッシュト。

12:00 現在、すでに加えて二杯目。エチオピアのウォッシュト。

訳あって先ほど600g 分の豆が届いた。今日明日中にはさらに別の100g も届く。

最近、Google Maps の使い方に変化があった。大小の縮尺を往復したり、ストリート・ビューやユーザーの投稿写真を開いたり、地形や街の疎密、河川や交通網による周囲との接続具合に注意を払ったりするようになった。
購入したコーヒー豆のもと来た農園、ニュースで目にした戦争や災害の現場、治水やアース・ワークといった大規模な土木的介入の産物、そうした地名を検索窓にちょくちょく打ち込むようになった。当たり前のことだが、そうした地名の下にも人がいる。好奇や怪訝の表情を浮かべた住人や観光客、全天球カメラを抱えたカメラマンの影や足先、ストリート・ビューを覗けばそうしたものが映り込んでおり、彼らはしばしば半端な姿勢に半端な格好をしたまま各画面に張り付いている。つい忘れてしまいがちな、当たり前のことだ。それだけに、モザイク加工された彼らの眼差しはとても鋭く思われる。

だらだらとつぎはぎにされたそのパノラマはおよそ決定的瞬間からはほど遠い代物だ。5メートル右斜め前方に立つ少女。次。正面に少女。次。後方に道を横断する少女。次…。少女がこちらにモザイク越しの視線を投げ掛ける、それに際して要した僅かな関心、それと明らかに不釣り合いにまだるっこい執念を以って私はこの歪なパノラマの中に「振り返る私」を仮構することだろう。彼女の手にはなぜか一輪の赤い花が握られていたりする。

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