2020年12月14日月曜日

20201214

11:00 現在、コーヒーはすでに一杯。

晴天。空いた窓から久々にまた空っぽの冷蔵庫のようなにおい。

静かな平日が嬉しい。特に近頃の土日は本当にできるだけ脚を下ろさず顔を動かさずで縮こまっているよりほかない状態なので。遠くの音は冬の陽の下に、幾らか弾性に富んだ挙動で進行方向に伸び縮みしながらこちらに届くようだ。ゴムタイヤがアスファルトを擦る音が赤信号に途切れた、その空白が波音のようにくっと詰まっては放られて耳道の気圧を動揺させる。シクラメンの葉の声さえ聞こえそうだ。

 最近また少しずつ本を読んでいる。新しい本も何冊か買ったりしている。ブツとしての本はしばしば特有の気配を纏っており、それがいわゆる積ん読という行為の、必ずしも侮れ切れない意義の源になっている。書棚の中で、それらは互いに目配せしあい、交雑を繰り返す。

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