2020年12月2日水曜日

20201202 垂水

13:15 現在、コーヒーはすでに二杯、甘酒も飲んだ。

大きく寝過ごした。これを書き出すのはもっと遅れた。曇り空がしっとり冷気を湛えて、年末を感じさせる空気だ。今日は注文した品が多分まとめて届く予定だ。Amazonが「置き配」をデフォルトに設定してからだいぶ経つけれど、タイミングの読み合いが不要になって大変喜ばしい。それに物言わず玄関先に置かれた箱というのは枕元のクリスマス・プレゼントのようで夢がある。

ゴミのような昨日よ。強いて言えばすこし動く練習をしたか。あとは日曜の夜に行ったばかりだったが、また買い出しに出た。日曜の子望の月が、見逃した満月の月曜を挟んで昨夜はまた僅かに欠けて十六夜の月となり、東の方にけらけらと光っている。すでに重いコートを引き出して、前は首元まで閉じてただしマフラーは巻かずにマスクから靴までが月の下に黒い。ひしゃげた洋梨、5個一袋で投げ売りのグレープフルーツ。くるみとレーズンのパン。

マスクを外すと住宅街に下水の匂いが薄く漂っている。夜の冷えた空気に標本のように封じられて変に他人事な顔をしておりなんだか可笑しい。世間の誰もが気付かぬうちにいつの間にやら世界の匂いは全く変わっているかもしれぬと思う。花弁が変に赤紫だ。

荷物はまだ届かないけれどこうしたサスペンションが生だと思う。キリキリ張り詰めるばかりがテンションではない。綱それ自体が自重に苦しみ弓なりにしなる。綱渡りの男が落ちる。アレシボ天文台のパラボラ崩壊の報を聞く。京都のアーチ。不織布の垂れ幕。ソクラテスとブランショ。

畳の面を冷たい空気がずるずる這い流れている。12月も2日目の昼過ぎである。

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