2020年12月20日日曜日

20201220

10:00 現在、コーヒーはすでに一杯。ミャンマーのブラック・ハニー。中深煎りらしいコクと香ばしさの第一印象が、しかし湯と分離して粉状に舌にざらついたり纏わりついたりするようなことはなく、すっと甘く纏まる。

もはや文字ってなんだっけ、という状態だ。文字とは、着膨れを許さない形象の一群だ。それは常に何かしらの芯をその奥底に持っており、その芯へと描線は絶えず収斂していく。この運動の残像こそが文字の姿だ。私たちはそれを例えば漢字ドリルのあの大きな薄文字のうえで、嫌となるほど確認したはずだ。

発生した瞬間に文字はすでに多であろう。消える間際まで文字は頑なに多であろう。終に消滅の瞬間のその一点において、文字は一斉に点と化す。

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