9:00 現在、コーヒーはすでにルワンダを一杯。
いい加減足回りが冷えるのだけれど、靴下はやはりいまいち鬱陶しい。思い立っては殆どと突発的に放置されていた地下足袋のゴム底を剥がしてみる。かわりにデニム生地の端切れでも張って室内履きにできないかと思う。
地下足袋のゴム底の作りには「縫付」と「貼付」の二種類があるが、私の手元にあるのは前者なので、ゴム底と甲布の隙間をこじ開けて縫い糸を切りさえすれば比較的簡単に底を剥がせる。とはいえ縫い代部分には(補強と、もしかしたら作業上の便のため)接着剤も併用されており、またその内側、内底に張られた布(細めのタコ糸ほどの糸3本一組を経糸に、それを細糸2本一組から成る緯糸がかなり間隔を空けて織り上げる、ざっくりとした生地)の裏面全体にも糊が塗布されているのがわかる。これはゴム底を固定できるほどの強度ではないので、むしろ底付け時に底布と甲布とがズレないようにするための、仮留めの意味が強いのだろうと思う。
つまり、ゴム底を他の部位に固定しているのは幅1.5cm 程度の外周部分だけであり、その内側はいわば太鼓の皮のように浮いていることになる。こうした作りにも関わらずダボついた感覚が無いのは、ゴム底自体が土踏まずに沿うようにアーチ状に成形され、それが底布を張り上げることによるものなのだろう。またこのミニマルな構造により結果として、地下足袋の売りである素足に近い感覚、そして足裏に弓を張ったような程よい緊張感が実現しているのだと思う。
このゴム底を柔らかい布地に代えてしまうと当然だいぶ履き心地は違うものになるだろうが、まあ、物は試しだと思います。
昨晩はいくらか本を読んだ、ページの完全にばらけた本を、一枚一枚拾い上げながら。摘んだページを、横にスライドさせ、その「綴じ目の側」を翻して文章の続きを追う手続き。
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