2021年1月23日土曜日

20210123 障わ障わ

 8:45 現在、コーヒーはすでに一杯。ホンジュラスのウォッシュト。

豆の外観はウォッシュトにしては割れ目の銀皮がナチュラルのように褐色化して目立たない。挽く前の香りはコーヒーとしては少し馴染みの薄い印象。刺激の全くない、優しい香ばしさは別のなにかで嗅いだことがあるような気がするが思い出せない。残り香はヒノキだかの木屑のような匂いに変化する。蒸らしの段階ではまた少し変わってフルーツキャンディのような、少し硬質な甘い香りがコロリ。商品説明ではクリーンとあったので、意外とこんがりした仕上がりが若干意外だ。口にすると第一にやはりチョコレート寄りかな、というビターかつ甘い風味、しかしそれが舌上を流れ落ちようとするや、シーソーの片方がパタンと押されたように、一点して何かまるで別の印象の香りが突然ぱっと立って、鼻腔の奥の方にぽんと直接投げ込まれる。不意を突かれてなんだかよく分からなかった。なんだかいろいろと意外性のある豆だ。


昨日は暖かい日だった。iPad のバッテリーがゲンキンなくらいよく充電される。欠片もわからない中国語の配信を二本ばかり観たり(「新年快楽」だけはわかった)して、よくわからないまま日を暗らして、夜に買い出し。妙に落ち着きなく混み合っていた。空っぽのもやしと納豆と食パン売り場がそれらしい。寒の緩みの所為なのか、やけにトゲトゲした身なりの若い男性も何人か闊歩する。人の口もいくつか見た気がする。クミン、スポンジ、単一電池。千円札を3枚だけ引き出す。現金をまるで使わない。有人レジの待ち列、そのすぐ傍らのガラ空きのセルフレジ。月は高く半月で、薄雲に霞んで埃っぽい。


Twitterで拾い上げた、くだけた韓国語の短い一文を唱えて就寝。身体中を蟻が這い回るようだと思っていたら本当に黒い蟻が這っていたので外に出て払い避けようとしましたとさ、そういう夢から夜中目覚めてなおしばらく、身体中を蟻が這い回るような心地にうなされた。外国語を学ぶ感触とはこういう感触かも知れない。

朝はアラームで普通に起床。小馬鹿にするように暗い。妙に殻が固い玉子の黄身がフライパンの上に潰れ広がってとろりと眠たい。




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