昨日は日中どうにもだるかった。そこに加えて夕方からは新年早々階下の物音だ。ヘッドフォンのノイズキャンセリングを走らせて縮籠る他ない。ものの配置などはとくになにも変えてはいないのだが、ここのところ室内がなんとなくガチャついているように感じる。パサついた埃が絡む。
昨夜は買い出しに出た。何やら客層がいつもとまるで違う。大学生くらいの同年代の連れだちとか、女性と、いかにも連れてこられたような風のその夫との足並み揃わぬ二人組とか。予想はしていたが、相変わらず野菜はほとんど見たらない。真空パックの赤い干し魚やら縄で縛られたカニやらの正月向けの魚介類はまだ割と値崩れを踏み止まっているように見える。のし餅はすっかり固くなっていた。地元の豆餅を久しぶりにまた食べたいと少し思った。
帰り道の東の空の低みに伏せ隠れるように、大きな月が照っていた。夜も更けてからのぼる越した月はなんだかいつものっぺりと黄色くて、箸で摘んでも崩れない卵黄だとか、栄養ドリンクを飲んだ次の朝の尿だとか(知らないけれど)、そうした生々しさを感じてしまう。こちらの視界の中心に月を係留する放射線が住宅街の電線と擦れ合った軌跡が黄色く光っている。
どろどろとした睡眠の明け。年も明けて三日目だ。
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