11:00 現在、コーヒーは一杯。エチオピア・イディドのナチュラル。エチオピアらしい(のだろうか)、舌の上で一瞬姿を眩ますような質感に若干狼狽える。そうする間にも口内に蜜柑のはじけるような甘み、油柑のぎゅっと絞まるような酸味が弾んでいく。
まあ折角なのでと、少しだけおせちらしいものをいくらか用意した。
・玄米(残り物)
・雑煮(昆布と鰹節/鶏肉、人参、蕪、ほうれん草、高野豆腐)
・身欠き鰊の甘露煮(一昨日作ったやつ)
・出汁がらの炒り煮(昆布、鰹節、人参、高野豆腐)
・ブラックアイビーンズのトマト煮(残り物)
・だし巻き玉子
雑煮は鰹節から削って、出汁を引き、あり合わせの肉と野菜。餅は買ってないので高野豆腐。昨日の夕食の豆のトマト煮は南米めいているけれど、色が赤いのでめでたかろう。出汁の一部を取り分けて作った玉子は少しシャバシャバにしすぎた。
静かな年末の夜だった。隙を埋めるように大気がくっと締まるように冷たく、コーヒーが淹れたそばからそれを追って冷えていき、ビーカーの中で霜をおろして白く濁っていく。
それでもなお人のあるとは。0に1加えてあるそれが独りでなお人であるとは。2に飛んで21年のコントラポスト。
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