2021年1月5日火曜日

20210105 澱

11:00 現在、コーヒーは一杯。グアテマラのウォッシュト。

昨日は体調が優れなかったので今朝は遅く起きた。どうにも視界にひん曲がった眼鏡は目測でひん曲げ返した。バッテリー残量乱高下のiPhone は布団に入れた。「乱高下」を「らんこうげ」と読むことをいま初めて知った。最近買ったシャンプーがどうも合ってない気がする。妙にオイリーで洗い流すのに毎度難儀するのもあって毛髪が混乱する。

昨晩もまた買い出し。すでにいつもと変わりない夜道だ。猫が横切りお互いに路上に固まる。門前の正月飾りはまだあちこちに未練がましく残っていて、どれも松の青いであろう葉の細かい影だ。幼稚園だかの門前に据えられた門松の断面が真っ直ぐではなく、わざわざ少し膨らませて切断されていることに気付く。これにどういう効果があるのかは知らないが、手間はだいぶ掛かっているように思う。

今日が今年初の営業だった方の店の店内は案の定、もやしや納豆、パンのようなケチりどころの食材がスッカラカンで、なぜか玉子は激安だった。他の店では半額にされて一袋だけ残されていた巨大なのし餅の板を買って帰った。

月は見えない。空はなんだか掠れたように白けて見える。これはあるいはマスクの色なのかもしれない。視界がとても狭い一年だったと思う。夜の街に静寂が戻り、ヴェネツィアの運河が澄み切ったところで、人間の生存域は言うまでもなく汚泥が沈み積もる水底のほうだ。

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