2019年6月27日木曜日

*この期に及んで夏休み日記:その8* 対面の暴力、それはさながらポッキーゲームのように。

対面の暴力とでも言う他無いもの。

対面は二者に、同じひとつの時間へと同期することを強制し、同じひとつの軸において関わり合うことを強制する。それは作用・反作用の軸であり、一方が動けばそれは直ちに他方へと向かい、他方は自動的にその受け手として位置づけられる。

この軸の両端に据えられた彼らは他方に働きかけ/働きかけられる一方である限りでのみ、その存在が認められ、その軸からきっぱりと切り離された挙動−−例えば余所見や独り言−−は、もはや構造的に許されていない。余所見は例えば相手の話への無関心のサインとして、独り言は例えば相手への何かしらの仄めかしとして、この対面の軸の内に直ちに読み替えられてしまう。

このいわば強制的なアイ・コンタクトの場において、両者の間に空間は存在せず、ただぴったりとコンタクトした二者の応酬の接点があるだけだ。

それはさながらポッキーゲームのように…。



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