遅く起きた。
エノキとキャベツが今朝は美味しい。
前々からコーヒーの豆の外観をちゃんと観察してあわよくば品種等をなんとなく見て取れるようになれたら良いなと思っており、昨晩は試しに手持ちの2種を、管理法は迷った末にラップに折り込んで付属のタグにホチキス留めしてみた。嵩張りそうではある。
冷蔵庫で眠っていたカブを冷凍庫で死蔵されていた豚バラと一緒にカレーにした。スパイスはターメリックとパプリカに、あとは仕上がりにカスリメティと僅かばかりのガラムマサラを加えただけだ。邪道ではあるけれど、薄い豚肉というだけで大衆食堂の安心感が出る。
ほとんどの場合、東京は音が煩瑣いのだと、そう気付き出したのは意外にも、実家からこちらに移動してきた直後よりはむしろ、そんな事情なんてすっかり頭から抜けてきた頃のことだ。熱い風呂に足の爪先を浸す瞬間は、怪我したとしても精々が軽い火傷ですむ。危ないのはむしろようやく身体が馴染んできた頃で、ふと気がつくと意識が即物的に消えていたりする。プラスチックな脳の感触だ。
運送会社の車両の千鳥足、路上に遊ぶ子らの運動靴のケミカルなカーヴ、それを横目に被せるように歓談する大人たちの奇声のつんざき、鉄階段に響く足音、湿気を吐き出す木軸の身じろぎ、ゴムがアスファルトを削る音、車体のドラミング、回転ノコギリの歯とそれを冷やす水飛沫、電線の風切り音、コンビニで買って帰りながら食べる菓子パンのビニル袋、嚥下と咀嚼音、唸り声、思春期を迎えた男子の咽頭のしゃがれ、年寄りの大声、互いが互いを飲み込み撥ね付けて、あるいはそこにあるいはここに、放ila じゃないんだよ君シェフを呼ぼうにも多頭だほうら、
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